<<漁協マニュアル>> ********ゲーミングをはじめるにあたって、プレイヤーにメッセージ** ・以下が漁協の主な動きです。がんばってください! ********アクターの役割、性格、属性について*************** ・組合員の集団的意思決定の結果として、漁協の意思決定と考えます。 普段は組合執行部の意向、重要な決定に際しては、組合員全体の意向を考慮 して、なんらかの決定を下すことになるのでしょうが、今回のゲーミング中 にはそのような設計にはなっていません。 ********アクターの目標行動原理、価値判断は何か************ ・組合員(漁業者)の生活を守ることが、漁協の第一の存在理由です。 町の発展、組合員の生活の向上、また、安全の確保、という、さまざまな ことに気をつかいながら、漁業者の暮らしを向上させていく舵取りを していってください。 ********アクターにとって一番重要な出来事は何か************ ・漁協は、関西電力から調査の申し入れを受け、また補償交渉に入る打診を受 けます。交渉が決着しないと着工はできません。漁協はすなわち、 1)交渉のテーブルにつくかつかないか 2)交渉をまとめるか の2つの点において、原発建設の行方に関係しています。 ********アクターが最初におかれている状況はどのようなものか*** ・現在稼働中の原発は4基あります。その4基についての補償交渉と同じ条件 が関電からは提示されるはずです。その条件で見合うかどうかは、将来原発と 共存するコストがどれほどのものか、という漁協組合員の認識に大きくかかっ ています。 ********アクターは他のアクターとどのような関係にあるか****** ・初期設定では他のアクターと特別密接でもまた険悪でもないと考えてください。 ********アクターのできること(アクション)はにか*********** ・交渉締結についての具体的条件については、今回のゲーミングでは考慮され ていません。主観的な関電との信頼関係をプレーヤーが判断する、ということ になると思います。 ・漁協組合員個別の意向は今回のゲーミングでは表されません。漁協としての 意思決定は一枚岩で行われる、という想定になっています。もしも漁協内に不 和が生じて交渉が難航するという状態が(外的に)発生すれば、ゲーミングの 進行は止まることが予想されます。 ・また、選挙時には漁協は200票の組織票をもっています。この組織票も割れ ることはないという想定になっています。候補者から支援の要請が来ますが、 そのときに可能は選択肢は 1)漁協の主張に近い候補者に支持を与える 2)漁協の主張を受け入れた候補者に支持を与える 3)支持を与えることをしない *この場合、組合員は一般の町民として行動することになります などが考えられます。 ********アクターの持つリソースはどのようなものか*********** ・町長や議会に対しては、組合員のもつ組織票があります。 ・漁獲高が直接的にアクターの生活を左右することになります。 ********ゲーミングシステムの(設計上の)操作的な点について*** ・とくにありません。 ********実際のケースのトレース************************ ・大飯原発3・4号機増設のさいには、あっさりと漁業補償協定を締結しました。 しかし、全国の原発建設予定地域では、漁協の反対によって計画がストップし ている地点も少なくありません。
Last modified: Fri Dec 4 13:34:08 JST 1998